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インナーブランディングとは?成功事例と有効な施策について解説

2023.11.21
ブランディング
インナーブランディングとは?成功事例と有効な施策について解説

インナーブランディングは社内向けにブランディングを行う戦略や施策を指します。
従業員の帰属意識やブランドの理解を促し、企業の持続的な成長につなげる方法です。

この記事では、対義語として使われるアウターブランディングとの違い、インナーブランディングの成功事例や有効な施策について解説します。

インナーブランディングとは社内向けブランディング

インナーブランディングは、海外ではインターナルブランディング(Internal Branding)と呼ばれるのが一般的のようです。

「社内向けブランディング」といえるもので、企業の経営理念や価値観を従業員と共有することによって、従業員がブランドを体現した行動を取れるように仕向けるブランディングです。

経営者が一方的に教育をするようなスタンスではなく、従業員自らが組織への帰属意識を持ち、仕事の意義を感じて業務を遂行できるよう、情報提供や意識づけを行うものと考えてよいでしょう。

アウターブランディングとの違い

アウターブランディングは、海外ではエクスターナルブランディング(External Branding)と呼ばれるものです。

近年注目されているインナーブランディングに対して、従来の顧客向けブランディングを区別する言葉として用いられています。

アウターブランディングは自社ブランドを他社と差別化し、ファンを獲得して持続的な利益を上げるために実施されます。

ブランドの内側と外側は一体となって内外に認識されることが、現在のブランディングの考え方です。

インナーブランディングのメリット

インナーブランディングが社内に浸透すると、従業員は自社とブランドへの帰属意識や忠誠心を持ち、従業員エンゲージメントが向上します。

事業に参加して自分ごととして課題を捉え、自発的に行動することで意思決定が迅速になります。

従業員が事業やプロジェクトの意義を理解し、何のために働くかを理解することによってコンプライアンスが強化されます。

やりがいを持って活き活きと仕事をする姿は、社外にいる求職者に伝わることで採用活動によい影響を及ぼします。

インナーブランディングの成功事例3選

インナーブランディングは企業によって手段が異なります。ただ、経営理念の浸透と従業員の自発的な行動によって成果を挙げている点では一致しているでしょう。

ここでは、理念の浸透と従業員のコミュニケーションの事例をピックアップして紹介します。

事例①媒体を活用した理念の浸透|日本航空

日本航空は会社更生法が適用されたのち、抜本的な経営改革がされてよみがえりました。
会長を務めた稲盛和夫氏の指導の下「JALフィロソフィ」を社員が作成・参照することで、企業の価値観や考え方を共有したのです。

また、トップや各部門のメッセージを社員がいつでも見られるように、動画の社内配信を実施しています。これによって理念が浸透するとともに、各部門の事業に対する理解が進みました。

事例②社内SNSでアイデアを共有|日本たばこ産業

日本たばこ産業は、社内のコミュニケーションを円滑にするために社内SNSを活用しています。
社員が自由に投稿できる体制があり、業務連絡、意見交換やアイデアの共有に利用されています。

SNSは社内プロモーション用SNS「SKIP」を採用しているため、商品の社内プロモーションが実施可能です。

この機能を活用し、無煙たばこ「ゼロスタイル」のプロモーションをグループ内の社員に向けて実施し、自社の商品ブランドの理解を促しました。

事例③シャッフルランチで部署間交流|トランスコスモス

トランスコスモスは、コロナ禍のリモートワークを中心とした業務のなかで不足している社内コミュニケーションを解決するために、バーチャルオフィス「ovice」を導入しました。

在宅勤務の社員はovice上で出社し、オンラインランチ会に参加することで他部署の社員とも交流が可能になっています。
職場内で相談しにくいことも他部署との情報交換によって解決ができ、社内の風通しをよくする効果が生まれています。

インナーブランディングに必要な2つの施策

インナーブランディングは「理念の浸透」と「従業員の行動」が共に機能することで効果を生むと考えられます。

それぞれの内容について押さえておきましょう。

施策①理念・行動指針(クレド)の浸透

企業における経営理念は、経営者が企業の在り方を指し示すもので、行動指針(クレドとも呼ばれる)は従業員が理念を実現するために求められる在り方です。

それらを社内に浸透させることで、従業員は情報や意識を共有できるのです。

トップが動画などを通じて日常的にメッセージを発信することが重要で、その中身は従業員が実践可能な分かりやすい指針である必要があるでしょう。

経営理念と行動指針が、正しく従業員に理解されることを目指します。

施策②従業員のコミュニケーション活性化

理念・行動指針を理解したうえで、従業員が行動するためにはコミュニケーションが欠かせません。経営層と従業員だけでなく、従業員同士での情報共有やディスカッションが社内を活性化します。

社内報や社内SNSを日常的に活用して風通しのよい社風を作るとともに、折に触れてイベント・ワークショップを開催し、目的意識のあるコミュニケーションを継続させることが重要です。

アウターもインナーも ブランディングはライデン

ライデンは大手企業Webサイトを中心に、企業・商品・採用などのアウターブランディングの実績があります。
採用ブランディングにはインナーブランディングの要素もあり、Webサイトは社内向けのブランディングまで考慮した制作が必要です。

ライデンでは「戦略」と「クリエイティブ」の両面でお客様のブランドづくりを支援しています。ブランディングはライデンへご相談ください。

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