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ブランディングとマーケティングの違い、自社で活かすコツを解説

2023.05.06
ブランディング
ライデンBlog担当

企業の成長、事業拡大においてブランディングとマーケティングは重要な戦略ですが、
同じような意味で捉えていると企画した施策がうまく機能しません。
それぞれの目的や役割の理解に、この記事を役立ててもらえれば幸いです。

ブランディングはイメージ、マーケティングは販売促進という戦略の違い

ブランディングとマーケティングは企業の事業拡大や販売促進において重要な戦略のひとつです。しかし、その違いが曖昧な方も多いのではないでしょうか。ここではブランディングとマーケティングの特徴を解説しますので、参考にしてみてください。

ブランディングとはブランドの価値を確立し顧客に伝える活動

ブランディングとは、ブランドの魅力や特徴、提供しているサービスを確立し、顧客に伝えて認知してもらうこと。ブランディングに成功すれば、顧客に信頼してもらいやすく、同様の商品やサービスを展開する企業との差別化を図れるでしょう。また、価格以外の要素で商品やサービスを選んでもらいやすい傾向にあります。

マーケティングとは求めている人とブランドをマッチングさせる活動

マーケティングとは、商品やサービスを買ってもらう、もしくは買うきっかけを作る活動のことを指します。具体的には以下のような活動があげられます。

 

  1. 商品やサービスが欲しいと考えている人の市場調査
  2. 調査したニーズと自社が展開したい商品がマッチする商品開発
  3. 購入時にブランドを思い出してもらう、選んでもらえるような周知活動・広報活動

(参考)諸概念の違いまとめ|PR(プロモーション)・広報・広告

ブランディング、マーケティングと合わせて、よく用いられる用語について解説します。

名称役割
ブランディングブランドの魅力・特徴・サービスの確立。
マーケティング市場調査・商品開発・周知活動などの販売促進。
プロモーションマーケティングの要素の1つで購買を目的とする施策。
広告企業が商品やサービスを媒体を通して世間に知らせる活動。
広報企業から社内外に情報を発信すること。また、メディアやステークホルダーとコミュニケーションをとり、企業活動の理解と周知を促す活動。

プロモーションは、購買してもらうための仕掛けを考え、実行すること。WebやSNS、DMやサンプリングなどで顧客と接点を作り、購買のきっかけを作ります。

マーケティングにおいてブランディングが重要な理由は戦略の一貫性

購買意欲が顕在化している消費者と自社の商品をマッチさせるためには、ブランディングが非常に重要です。なぜなら、ブランドが明確であれば、消費者が「選ぶ理由」を感じることができるのです。

つまり消費者は「このブランドは自分にむけた商品を提供している」と認識できるため、共感を得やすく、プロモーションや広告など、いわゆる「売る仕組み」がうまく機能しやすくなります。

どっちが先?ブランディングが先、マーケティングが後が鉄板

一般的に、ブランドを確立させてからマーケティングをすることが基本です。しかしインフルエンサーやSNSが影響を与える現代では、先に商品が売れる場合もあります。

 

マーケティングが先行しリブランディングした例として、ブラックサンダーが挙げられます。さまざまなマーケティング施策で売上を伸ばしていたブラックサンダーでしたが、類似商品の増加で売上が落ちていました。そこで、不明確だったターゲット・ロゴ・ブランドコンセプトを社内で議論し、ブランドイメージを再構築することに成功しています

ブランディングを実行するためのポイント一覧

ブランディングを実行する上で検討すべきポイントを以下の表にまとめました。

ターゲティング需要や社会の情勢などさまざまな視点から分析。ブランドの差別化ポイント開発、ターゲット設定に活かす。
ブランドコンセプトブランドが提供する価値を明確にする(自信、安心、時間など)。
ビジョンブランドが目指す未来像を設定する。

ブランドを周知させるためのマーケティング手法一覧

マーケティング活動には様々な手法がありますが、

ブランドを周知させる手法と特徴を以下の表にまとめました。

動画マーケティングリーチに優れており、認知効果に強みを持つ。CMやYouTubeなど、枠の購入費用以外にも動画素材の制作に関しても様々な費用が必要。
SNSマーケティングキャンペーンや企画など、中小企業でも取り入れやすく、インサイト機能を使って分析しやすい。ただし、運用にはノウハウが必要、かつ信用を積み上げる必要がある。
Webマーケティングコーポレートサイトや採用サイトなど、企業独自の世界観やストーリーをWebサイトを通して伝えられる。購入サイトへの誘導やサービス詳細への誘導など顧客のニーズごとに対応できる双方向コミュニケーションが可能。費用は発注先のスキルや内容で変わる。

【弊社事例】ブランディングを取り入れたWebサイトのマーケティング事例2選

弊社では、ブランドのビジョンを視覚化し、Webサイトなどのメディアに展開することで、クライアントのビジネス課題に貢献することを業務としています。
ここでは事例を2件紹介しますので、参考にしてください。

①株式会社グリーンフォレスト様|緑の森どうぶつ病院

緑の森どうぶつ病院のビジョンを視覚化するにあたって、

キーワードとなるのは「森のやさしさ」「どうぶつが与えてくれる心のぬくもり」。

 

病気や怪我をしたペットを連れてくるだけの診療機関というだけの存在ではない。

そのことを感じてもらうために、全体的にやわらかな印象のビジュアルデザインになっています。

 

そしてどうぶつを我々人間と対等な命として、個性のある生き物として捉える事で、

どうぶつと人間が交わしている愛、を表現したいという理念から、

このようなデザインが生まれています。

②株式会社NTTドコモ様|NTTドコモ 2023新卒採用

企業に対する印象や理解度を最大限に高めるため、働いている社員様の対談やインタビューだけでなく、企業のビジョンに立脚した本質的な魅力を感じてもらうために様々な情報を発信しています。

 

人生100年時代、どのような仕事/環境を選ぶのか重視される時代において、ミスマッチを減らし企業と学生の双方にとってより解像度の高い未来をイメージできるようなものになっています。

ブランディングのご相談はライデンへ

マーケティングの土台となるのはやはり確固たるブランド。強いブランドは長期にわたって利益を創出します。ライデンでは、ブランド戦略とWebサイトを中心としたクリエイティブ制作の両面から、お客様のブランディングを支援します。ぜひライデンにご相談ください。

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