RYDEN

ロゴだけじゃない!統一感のあるブランドデザインとは?

2023.01.10
ブランディング
ライデンBlog担当

こんにちは、ライデンBlog担当です。
ブランドデザインは、当然ですがロゴやカラーのようなデザイン要素だけにこだわればいいわけではありません。ブランドの根幹をなすアイデンティティの開発、戦略策定からビジュアル開発にいたるまでの総合プロデュースを実行できることが重要です。
この記事では、ブランドデザインの概要とメリット、プロセスついて解説します。

ブランドとは信頼と差別化

ブランド(BRAND)は「焼印」を意味する英語のBURNED、または古ノルド語のBRANDRが語源と言われています。
いずれも、放牧している牛が他人の所有する牛と紛れて分からなくなることを防ぐために、「焼印」を付けたことに由来します。

のちに、商品の品質保証のため生産者を区別する手段として、焼印が「商標」に変化し、現在の「BRAND」の元となりました。ブランドは信頼の証であるとともに、他社との差別化を表します。

ブランドデザインとはブランドを生む仕掛け

ブランドデザイン(ブランディングデザイン)には、2つの捉え方があります。

1:狭義:ブランドをビジュアル的に形づくるもの。名称やロゴ、カラーなどのデザイン要素を決定すること。

2:広義:商品・サービスがユーザーに認知・愛好される状態(ブランド)をつくりだすための、あらゆるブランディング活動をデザインすること。

ここで言う「ブランドデザイン」とは広義の意味。他社との差別化を目的とし、強いブランドを生む仕掛けをつくります。

3つのアイデンティティ

私たちライデンでは、次の3つをベースにブランドのデザインを考えます。

 

  1. コーポレートアイデンティティ(CI)
  2. マインドアイデンティティ(MI)
  3. ビジュアルアイデンティティ(VI)

1番目の概念であるコーポレートアイデンティティ(CI)は企業戦略そのもの。
社会のなかで誰にどんな価値を提供するのか、そのための企業ビジョン、行動指針、判断基準、顧客とどのようにコミュニケーションするか、あらゆる面から企業の人格を定義したものと言えます。なのでひとことで言い表せるものではありません。

マインドアイデンティティ(MI)は、理想的な、企業のあるべき姿。経営理念など、その企業の「哲学」とも言えるでしょう。ちなみにライデンの主要なMIは

  1. 顧客のブランド価値を高める思考とクリエイティブで顧客の利益をうむこと
  2. ライデンのメンバー全員が自分の仕事に誇りを持てること

という2点に収斂させています。

 

3つ目のビジュアルアイデンティティ(VI)は、消費者に対してブランドが何者であるかを端的に示すデザイン要素。商標・ロゴ・カラーなどの統一化されたデザインで消費者にブランドを認知させます。直接目に見えるわかりやすい部分なので、ここの品質が低いと非常にもったいないことになります。

3つの概念の関係としてはVI・MIがコーポレートアイデンティティ(CI)を構成する要素になっており、この3つに加えて駆動指針を意味するビヘイビア・アイデンティティ(BI)と呼ばれる概念を加えることもあります。ちなみにライデンのBIもいくつか定義されていますがその中でも

「苦労は成功のために先払い」

という部分を、私は心がけています。

ロゴを含めたブランドデザインを統一するメリット

上記で解説した3つ(BIも含めれば4つ)の概念をしっかり統合させてブランドデザインを進めることには、次のようなメリットがあります。

  1. ブランドの認知度が向上:消費者がブランドを認識する機会が増え、そこで良好な体験を提供することができれば、ファンが増える
  2. ブランドの安心感が増大:消費者に一貫性を感じさせる
  3. ブランドの差別化:企業イメージを統一することで他社との違いが鮮明になる
  4. 従業員の帰属意識が向上:同じ理念の元に働く仲間を強く意識する
  5. 社内に理念が浸透:ブランドが理念と一体化する
  6. 人材採用における共感の獲得:ブランドに人が集まる

ブランドデザインとは極論すれば、消費者を含めた社内外のステークホルダーに対し、ブランドが「どう思われたいか」というコントロールとも言えますので、
意図した通りの結果を手に入れるための施策全体がブランドデザインと言えるでしょう。

ブランドデザインの手順・プロセス

以下の表に、ブランドデザインの一般的なプロセスをまとめました。

デザインプロセス内容
ブランド戦略
  1. 3C分析
  2. 顧客と自社とを強く結びつける他社にはない価値を言語化
コンテキスト(文脈)
  1. ブランドの経緯を提示
  2. 顧客との出会い(体験)で生まれるストーリーを創造
カスタマージャーニー
  1. 購入だけでない広範囲のカスタマー体験(CX)の過程を可視化
  2. 製品・パッケージ・ウェブサイト・アプリにおける操作性などユーザー体験(UX)のデザイン
ビジュアルデザイン
  1. 他社との差別化を視覚的に認識させる
  2. パッケージ・サイト・店舗等の一貫したビジュアルで理念・コンセプトを表現
ブランドのアップデート
  1. 価値観・ライフスタイル・要求の変化に対応
  2. 顧客の声を反映

ブランドデザインの対象領域

以下の表に、ブランドデザインの実務領域をまとめました。

実務領域内容
プランニング調査・企業理念および、商品/サービスコンセプトの言語化・ブランド戦略の立案
コンサルティングブランドのデザインプロセス全体にわたる一貫した関与と助言
プロデュース/ディレクション/制作制作内容の立案とプロジェクトの統括・実務進行

ブランドデザインを成功させるポイント

さらっと流しましたが、ブランドデザインを成功させるために重要なものが、デザインプロセスの最初の段階(ブランド戦略)です。

ここですね

考えるべきポイントとして、以下の6点がポイントとして挙げられます。

 

  1. ブランドの現状を把握し可視化する
  2. ブランドの強みを明確にする
  3. ターゲットは誰かを明確にする
  4. コンセプトを言語化・共有する
  5. 提供する価値を明確にする
  6. ユーザー体験をデザインする
  7. プロモーションにおけるデザインの一貫性を保つ
  8. 顧客の声を反映する

ライデンのデザインブランディング

なお、ライデンでは「デザインブランディング」という言葉を使っており、つまり「デザイン」と「ブランド」の順番が逆なんですが、
その理由は弊社代表井上のアツい記事に書かれています。

なお、ライデンのデザインブランディングは、上記のようなプロセスを経て最終的な制作物を創り出すわけですが、しっかりと下記の5要素に着地させることを重要視しています。

  1. 「何のために?」大義・目的の言語化
  2. 「どんな体験?」体験のデザイン
  3. 「何を伝える?」情報のデザイン
  4. 「どうすれば伝わる?」機能のデザイン
  5. 「どう見せる?」装飾のデザイン

ブランディングのことならライデンにご相談を

ライデンの役割は、皆様のビジネス課題に伴走し、利益を創出することです。
皆様のブランディングを成功させるためのデザインコンサルタントとしてはもちろん、デザイン部門のメンバーとして、またクリエイティブのプロフェッショナルとして、貴社に寄り添ったブランディングをご提案いたします。

ブランディングはライデンにご相談ください。

関連記事(弊社代表井上のアツい記事)
https://www.ryden.co.jp/blog/551/
https://www.ryden.co.jp/blog/552/

この記事を書いた人

ライデンBlog担当
ライデンBlog担当
この人が筆述した他の記事

マインドアイデンティティ(MI)とは?CIにおける重要性と事例の紹介

2024.03.22

ブランド名の決め方|アパレルなどの事例も紹介

2024.03.7

ブランドロイヤリティを高める方法

2024.01.30

ブランドイメージの調査方法・ランキング・作り方を紹介

2024.01.5

アウターブランディングとは?インナーブランディングとの関係・事例を紹介

2023.10.31

VI(ビジュアルアイデンティティ)とは?メリットと事例について解説

2023.10.12

コーポレートアイデンティティ(CI)とは?ブランド戦略における意味と作り方

2023.09.19

企業ブランディングとは?中小企業における目的と手法について事例を交えて解説

2023.09.19

ブランディングの効果を手法別に解説|効果測定の方法も紹介

2023.05.8

【事例付】商品ブランディングとは?目的や効果・企画の流れを解説

2023.05.7

リブランディングの事例13選!食品・アパレル等多数紹介

2023.05.7

ブランドマーケティングは何が違う?戦略と効果・ビジュアルの役割について解説

2023.05.7

ブランディングとマーケティングの違い、自社で活かすコツを解説

2023.05.6

ブランドアイデンティティとは?メリット・作り方・事例を紹介

2023.03.9

事例一覧付!ブランドコンセプトの重要性と作り方について解説

2023.03.7

Webブランディングのメリットとは?手法・流れを解説

2023.02.1

ブランディングの成功事例をご紹介

2023.01.16

ブランディング戦略の立て方について解説|効果や事例についても紹介

2022.12.21

ブランディングサイト(ブランドサイト)とは?目的(役割)や作り方・事例を解説

2022.12.16

コーポレートブランディングとは?効果やプロセス、事例を解説

2022.12.11
筆述目録へ

ライデンへのご相談

「エンドユーザーとのエンゲージメントを⾼めたい」「コミュニケーションに⼀貫性を持たせたい」、
「⾼品質なビジュアルデザインを求めている」など、御社の課題をぜひご相談ください。
御社のブランドパートナーとしてご縁が繋がることを、私たちも楽しみにしています。