企業ブランディング(コーポレートブランディング)とは、企業自体のブランド価値を高める取り組みのことを指す言葉です。
企業ブランディング(コーポレートブランディング)とはどのようなものなのでしょうか。
チャネルや価値観が多様化している今日では、企業の競争はかつてのようなマスを捉えた戦略が通用しなくなりつつあります。
顧客となり得る特定の嗜好・ニーズを持った人々に対し、あらゆるメディア・チャネルを通して個別のアプローチを仕掛けることが重要です。
本記事では、顧客体験を向上させるために重要な要素の「企業ブランディング」について解説します。
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企業ブランディング(コーポレートブランディング)とは、企業自体のブランド価値を高める取り組みのことを指す言葉です。
企業がどのような立場にあり、どのような技術をもっているのかという本質的な企業価値を明確にし、社会に浸透させることを目標としています。そうすることで、顧客を始めとするステークホルダーからの継続的な信頼を得られ、長期にわたって企業に利益をもたらすでしょう。
企業ブランディングは、大企業が自社のイメージを変えるために取り組むことがありますが、競争の激しい中小企業でも、自社だからこその特徴を打ち出すために重要な施策だといえます。
他社との違いが鮮明になれば、企業の価値を維持向上させられるのです。
企業ブランディングには大きく3つの目的があります。
品質が高い商品の提供だけでなく、自社が持つ理念を示し社会をリードすることで、顧客からの信頼が得られます。そうして、企業の活動に共感し価値を感じた、モチベーションの高い人材が集まることで、組織が強くなるでしょう。
顧客・人材・従業員さらには株主等、すべてのステークホルダーからの信頼が、企業に長く大きな利益をもたらしてくれるのです。
大企業と比べて中小企業は、ブランディングに投入できる経営資源が限られます。その一方で、中小企業は組織が小さいがゆえのアドバンテージもあります。
中小企業の優位性を活かし、不利な条件を克服する企業ブランディングが必要です。
ここでは、中小企業が企業ブランディングに取り組む際の手法について解説します。
他社に対する自社の技術面・販売面での独自性、特定の顧客層からの支持や愛着を持たれていることなどの「強み」について、社内で明確にすることが重要です。
それらの事実から、一時の流行に囚われない永続的・本質的な価値が見出せるでしょう。
自社の強みを明確にすることで、ブランディングの方向性を設定しやすくなります。
企業の根幹となるMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を言語化します。
自社がどのような使命感を持ち、どのような方向性を掲げ、どのような価値を社会に提供するのか、なぜ提供するのかを明確に設定しましょう。
そうすることで、ブランディングだけでなく、社内業務の方針についても上手くまとめ上げられます。
顧客から地域社会までをも含むステークホルダーに対する自社の存在意義や使命を明らかにすることが重要です。
ブランディングにおいては、企業が展開する全てのサービスにおける戦略とイメージを一貫させることが重要です。
組織が大きいと、部門ごとに戦略の理解度に差が生じて、一貫性を持たせにくくなったり、部門間のタイムラグが生じてしまったりします。
反対に、組織が比較的小さな中小企業では、戦略やイメージに一貫性を持たせやすいことが強みといえるでしょう。
従業員や商品、それに関するサポートだけでなく、雇用や販売方法など、人と関わるあらゆる接点での戦略を一貫させることが重要です。
顧客や社会のニーズは、常に変化するため、企業ブランディングに求められる環境は一定ではありません。
理念のように基本的な部分は守りつつ、経験を踏まえ、時代に合わせてアップデートすることが必要です。
組織の小さな中小企業は、変化に柔軟・迅速に対応しやすい点が強みで、対応が早ければ先進性を感じさせることも可能です。
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私たちライデンは、大手企業を中心として数多くのコーポレートブランディングを手がけていますが、エッセンスは中小企業にも共通するものがあります。
むしろ中小企業の方が、組織全体でブランディングを推進しやすい環境があるといえるでしょう。
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