RYDEN

クリエイティブ業界にはなぜ横文字が多いのか

2022.02.10
クリエイティブプロデュース ブランディング
井上 雄一郎

こんにちは。株式会社ライデンの井上です。
今回は、クリエイティブ業界の横文字について。
もともと、広告業界には謎の横文字文化が存在していて、例えば「賛成だよ」と言えば良いところを「アグリーだから」と言ってみたり、そういうネタとして沢山の面白いカルチャーがあります。ただ今回はそういう側面ではなく、どちらかと言えばクリエイティブ企業側の視点で「自分たちのことをどう名乗るか」という事について考えたいと思います。

クリエイティブなんとか、という名乗り方

私たちの業界では、自分たちのことをクリエイティブファームとか、クリエイティブエージェンシーとか、 ブランディングファームとかブランディングエージェンシーとか、クリエイター集団とか、 クリエイティブスタジオとか、そういう言い方をよくします。

何故でしょうか、要はカッコつけるためなんですが、1番の要因は
「いい感じの日本語が存在しない」からです。

僕は、いい感じの日本語があれば、いやむしろ己で生み出して、横文字じゃない言葉で名乗った方が良いと思ってます。何故ならばクライアントはじめ外部の方々にとっては、これら横文字のニュアンスが繊細すぎて正しく理解できないからです。

例えばクリエイティブエージェンシーを名乗る会社とクリエイティブスタジオを名乗る会社の違いを、的確に理解できる人は少ないですよね。「同じじゃないの?」と思われるかもしれませんが、結構違います。

僕らは、そのニュアンスの違いを理解しています。できているからこそ、細かい表現の違いが生まれるとも言えます。各社、自分たちのポジショニングを考え抜いた結果、そう名乗っているわけですから実際にその会社の特徴を表しているのですが、どこにも解説はないので、私が解説します。

おおきく、エージェンシーと名乗る系と、ファーム/スタジオと名乗る系に分類されます。

・なんとかエージェンシー
エージェンシーとは何でしょうか、代理店とか代理業と訳されることが多いですね。つまり、広告代理店っぽいニュアンスがあります。そう、クリエイティブに強くwebもグラフィックも映像も、イベントなんかも受注できる幅広いネットワークを持っている会社は、クリエイティブエージェンシーやブランディングエージェンシーと名乗ることが多いと思います。

プランニングから実制作までを担当できて、社内には優秀なプロデューサーが多く、実制作は外部に委託している場合が多い気がします。

・なんとかファーム / なんとかスタジオ
工房とかそういうニュアンスなので、エージェンシーほど手広くやってるわけではないが、強いクラフトマンシップのもと、日々高品質な制作業務に切磋琢磨している会社、というニュアンスです。営業パワーでバリバリやるというより、優秀なアートディレクターやクリエイティブディレクターが経営者の場合も多く、人数も少数精鋭の傾向にあります。

会社によっては、戦略からセグゼキューション(実行)まで全て担当するというより、実制作の面に集中するという会社もあり、どちらかというとアウトプットの品質に拘りが強い傾向にあります。

そしてアタマにクリエイティブと付いてるか、ブランディングと付いてるのかの違いはその名の通り、その会社のコアコンピタンス(強み)を表しています。アタマにクリエイティブと付いていれば、アートワークに強く、ブランディングと付いていればロジックを重要視しているというわけです。

ただこれは、どっちが良いというわけではなく実際に会ってみて、自分たちのビジネスにフィットする機能を持った会社かどうか見極めることをお勧めします。ブランディングと付いてなくても、しっかりブランディングをサポートする会社もありますし、クリエイティブと付いていなくても、しっかりとしたアートワークを提供する会社もあります。

微妙なニュアンスすぎて一般には伝わらない

そうなんです、各社自分たちのアイデンティティを考え抜き、ポジショニングを定義し、 一番フィットする名乗り方をするわけですが、残念ながら顧客にばっちり理解されていない気がするのです。

いっそ「東京で圧倒的にいけてるWeb制作会社」と名乗った方が分かりやすいと思いませんか?そんなカッコいい割り切りをする会社はあんまりないですけど。

ライデンの場合、僕自身が横文字で名乗るのを恥ずかしがっているので、一言化できていません。
過去の数年間「クリエイティブパートナー」と名乗っていた時期もありましたが、いろんな意味に解釈できるので内外への浸透度は高いとは言えず、しかも他社と被りまくりで且つ自分だけ納得してるという恥ずかしい状態だったので、最近はそういう名乗り方をやめました。なので今も、ビビッとくる名乗り方を求めています。

Webサイトをみていただくと、僕の気持ちを分かっていただけると思います。

https://www.ryden.co.jp/

やっぱり、相手の目線で、相手に理解されて初めてコミュニケーションですからね、そういう名乗り方をしたいです。昔、グラフィックデザイナーは「図案家」と呼ばれていましたが、そういう強めのやつが欲しいです。

それぞれの名乗り方には大きな意味がある

自分たちをどう名乗るか、というのは非常に難しく、知的な作業が求められます。 例えば自分自身を他人に説明する時、ひとことに言い換えるとどんな表現になりますか?

「筋肉ダルマ」「ちゃら営業」「白か黒か、中間は認めない鋼のプログラマ」「情緒不安定系デザイナー」「退廃的メランコリックアートディレクター」などなど、考えれば色々でてくると思うんですが、これが法人になると、利益に直結することですし組織の求心力の中心になるものでもありますので、経営者が悩むポイントのひとつです。

そうやって悩んだ結果、クリエイティブエージェンシーとかクリエイティブスタジオとか名乗ってるわけですが、社会的にあまり理解されないのは少しもったいないよね、という思いでこの記事を書きました。ぜひビジネスパートナー選びの参考にしてください(なるかな……)。

もちろん、基本は実際に会って確かめるのが一番重要だと思うので、ライデンに興味をお持ちの方は気軽に問合せしてみてください。
https://www.ryden.co.jp/contact/

ちなみに私が就職活動をしていた頃、「あなたがどういう人間か、簡潔に書きなさい」という課題があって、
「私はエキセントリックでテクノミュージックのような男です。映画で言えば時計仕掛けのオレンジのような‥‥」みたいなワケの分からんことを書いた記憶があります。

もちろんすぐ落ちました。

この記事を書いた人

クリエイティブプロデューサー
井上 雄一郎
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