RYDEN

デザインコンサルタントを探せ

2022.12.06
クリエイティブプロデュース デザイン ブランディング
井上 雄一郎

大袈裟なタイトルを付けてしまいました、ライデンの井上です。

今回は我々のような職業の価値について書きます。
クリエイション企業の人のみならず、いわゆる発注主、企業で働く全ての人に読んでいただきたいと思って書きます。

多分こんな話は、学校でも教えてくれませんし会社の先輩も社長も教えてくれないはずなので、ぜひアンテナの感度がびんびんに高い時に読んでください。

デザインは一部の人達だけのものじゃないんです

「デザインは素人なんで」という定型文、熟語、いや予防線ワードがあります。

あるいは「私はセンス無いんで」と言い換えられる場合もありますが要するにデザインというのはなんか難しくて、美大とか出てるオシャレな奴らの専門領域で、自分にはわからない、という意識です。

とでんもないです、だったら僕は体育学部出身ですし、

しかも落ちこぼれで4年まで打ち込むことすらできなかった鈍足野郎ですから、

デザインの「デザ」と口に出すだけで石になるはずです。

みたいな話は、いろんな人が話したり書いたりしてます。

ここで新たな視点をひとつ。

僕の中でデザインとは、

「目的のデザイン」

「コミュニケーションのデザイン」

「ビジュアルデザイン」

この3つに分類してます。
で、皆さんが苦手意識を持っているのは「ビジュアルデザイン」だけです。確かにビジュアルデザインは専門領域なので、プロの仕事をリスペクトしたほうが、いい結果に繋がる場合が多いと思います。

ただし「目的のデザイン」「コミュニケーションのデザイン」これは、プロも素人もありません。プロジェクトのメンバー全員が魂を打付けあって議論できますし、そうするべきなんです。

べきなんです!!

すみませんアツくなってしまいました。

「目的のデザイン」「コミュニケーションのデザイン」が無いと、ビジュアルデザインに背骨は入らないんですが、この大事なプロセスを飛ばしちゃうフェイク野郎が多いのも事実です。

要するに、ビジュアルデザインは専門家の領域だけど、その手前のデザインは、誰もが議論に参加すべきで放棄してはいけない、そんなプロジェクトに求心力は生まれない、という話を長々と書いてしまいました。

ビジュアルデザインだけがデザインじゃないねん、

という話です、一言でいうと。

でもビジュアルデザインは才能なんでしょう?

僕も以前はそう思ってました。 が、最近は違う。

こういうこと書くと、ライデンのアートディレクターである岡野真也先輩と殴り合いになる気がするんですが、どうせ読んでないんで書きます。

デザインの9割はマニュアル(フレームワーク)化できます。

のこり1割が、個性かもしれないですね。

多分、才能というのは、デザインのフレームワークをきちんと使いこなすことができる、という事なんだと思います。

たとえば先天的に色の選択センスが絶望的にない人は、デザインのフレームワークを使いこなせないので、才能がないという見方をされるんだけど、デザイン自体は、再現性のある形でフレームワーク化されているんです。

だから、一定の素養を持った人は、めちゃくちゃデザインを勉強すれば、かなり優秀なデザイナーになれる。それを背中で見せているのが、Quoit Worksのむーちゃんことムラマツヒデキ氏だと思います。

https://quoitworks.com/

ムーテレの人ですね

彼はものすごくデザインのフレームワークというものを理解していて、勉強していて、言語化した上で修めている。なので、その気になれば、再現性を持って弟子に伝えられると思います。

こういう人は、なかなかいない。

何が言いたかったかというと、

若きデザイナーの皆さんに対しては

「目的のデザイン」「コミュニケーションのデザイン」を疎かにするな、

そしてデザインのフレームワークを学べ、ということです。

そして企業の皆さんに対しては、特に経営層の方々に知ってほしいのが

こういうクリエイターを身近に置いておくと、すごい価値を発揮しますよ

ということでした。

デザインコンサルタント、あるいはデザインコーチ、ですね。

私達のようなクリエイション企業の人間は、そうやってクライアントの、ビジネス課題の解決に繋がるような価値を提供しないといけません。キレイなレイアウトして満足しているようでは、多分途中で飽きちゃって仕事やめよっかなーってなっちゃいます。

(おまけ)ビジュアルデザインのプロを見抜く

最後に話変わってこれ、すごく重要です。 ここは専門家の領域と言いつつ、いろんなレベルの人がいますから。

基本的に優秀なビジュアルデザイナーは、デザインの引出しをたくさん持っていて、中にいろんなデザインがストックされています。テーマにあわせて最適な素材を最適な調合具合で料理することのできるのが、優秀なデザイナーです。でも、引出しの数も中身も少ない人も、もちろんいます。

なので「この人はどんな引出しもってて、どんな中身が入ってるのかな」という粘っこい視線でデザイナーを見極めるのは、大事なことです。

デザイナーの皆さんも、そんな視点で値踏みされる、ということを理解しておきましょう。

この記事を書いた人

クリエイティブプロデューサー
井上 雄一郎
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