RYDEN

デザイン思考

2022.11.08
クリエイティブプロデュース ブランディング
井上 雄一郎

こんにちは。株式会社ライデンの井上です。

「デザイン思考」ここ数年よく聞きます(最近はあまり聞かないかも)。
要するにデザイナーが使う思考やプロセスを、ビジネス上での課題解決にも使いましょうという、そんな考え方ですが、スタンフォード大学方面から出てきた思考です。舶来思考です。

で、今回はこの「デザイン思考」がどれだけビジネス課題に有効か、少し考察してみます。

デザイン思考は、当たり前の思考

私はデザイン思考を経営に生かすという流れ、有用なものだと思っています。 なんですが、それほど特別な、画期的で斬新でイノベーティブな理論ではなく、 当たり前じゃないかと思っています。

ただ、確かに、日本的な組織にとってはちょっとハードルが高い部分もあると思うので、私なりにデザイン思考を解説します。まずデザイン思考、あるいはデザインシンキングという概念は、下記5つのプロセスから成ります。

1)観察・共感

ざっくりいうと、サービスやプロダクトの課題をユーザー視点で捉えるというプロセス。

2)定義

ざっくりいうと、観察・共感のプロセスから、真の課題やニーズを発見するというプロセス。

3)着想

ざっくりいうと、定義のプロセスで得た真の課題やニーズを満たすための、アイデアをバシバシと出すプロセス。

ここまでの3つのプロセス、我々のようなクリエイション企業じゃなくても、当たり前にやってることな気がします。むしろやってなかったら余程のブルーオーシャンじゃない限り事業は上手くいかないはずです。それくらい基本じゃないでしょうか。

そして残りの2つ。

4)試作

ざっくりいうと、いわゆるプロトタイプ制作ですね。着想で得たアイデアを、まず一旦形にしてみる。コストはかけずに短時間で、というのがポイントかもしれません。とにかくやる。

ただ、ここ、ここなんです。ここが、日本的組織にとってはハードルが高い。

1)~3)までは普通にやっていても、

とにかく形にする、といいうプロセスになると劇的にスピードが落ちる組織は多いんじゃないでしょうか。私が考察するに、そういう専門家がいないとかじゃなくて、ここから先をバリバリのV8エンジンでアクセル踏み込む人材が、組織にいないことが要因だと思っています。

5)テスト

ざっくりいうと、形にしたらすぐテスト。結果をフィードバックして改善。その繰り返しでプロダクトを、サービスを、ブランドを、経営を、磨いていく。

と、こんなプロセスを経るわけですが、4)と 5)で足踏みしている組織が多い。これは国民性とかそういうものも大いに関係していると思うんですが、

経営者がV8エンジン搭載アクセルベタ踏みタイプの場合、あるいは理系出身経営者の場合だと、トップダウン爆速で 4)~ 5)をすぐ回しちゃう場合が多い気もします。

多分ソフトバンクの孫さんとか間違いなくそうだと思います。ただ、多くの日本的組織は、議論とパワーポイントを山と築いた後に、なぜかスピードが落ちる、というか止まる。

経営にクリエイターが登用される理由

そこで我々のようなクリエイターの出番です。 私が駆け出しMAX無能だった頃は、「クリエイターは黙って創っとればええんじゃ」という空気がクリエイター側にも経営側にもありました。

でも、それってあまりにも、クリエイションとビジネスがブリッジできてなくて、本当に勿体無いし、生産性低いし無駄が多いと、MAX無能な私でさえ思ってましたのでこういうことを思っていた人は多かったと思います。

で、デザイン思考というものが注目を浴びるようになって、国内ではいち早くユニクロがジョン・C・ジェイ氏を迎えたりしましたし、クリエイティブディレクターを経営直轄部門に採用、あるいは顧問として迎えるみたいな流れが加速しましたし、CCO(Chief Creative Officer)とかCDOChief Design Officer)というポジションも一般的になりました。

やっぱり世界のビッグテック、例えば当時アップルにはジョナサン・アイブというデザイン最高責任者がいましたし、デザインファームIDEOの成功なんかも背景にあったりするんだと思いますが、「クリエイターを経営レイヤーに入れた方が物事が進むんじゃ?」という認知が広まったということです。

これは大いに歓迎すべきことで、
クリエイターはどんどん経営レイヤーに入って視座を高め、経済にどんどんコミットしていくべきだと思ってます。だって芸術家じゃないんだから。

そして、ここが重要なんですが、
我々クリエイション企業の人間は、自ら経営レイヤーで重宝されるクリエイターにならなければいけない、ということです。「クリエイターは黙って創っとけばええんじゃ」ではないんです。

もっと己を磨くために、己のクリエイションのフィールドを広げて、深めた方がいい。だから我々ライデンも、企業のビジネス課題に伴走する組織として、メンバー全員が視座を上げて、これからのクリエイター組織になっていきます。

この記事を書いた人

クリエイティブプロデューサー
井上 雄一郎
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